「あれ?何してるんだろう?」
ふと、通りかかった廊下にあまり一緒にいるのを見たことが無い二人組が喋っていた。
それは原田さんと沖田さん。
別に仲が悪いわけじゃないけど見慣れないツーショットなのは間違いない。
〜5〜
気にはなったがわざわざ間に入って行くのも野暮かと部屋に戻ろうとしたとき、沖田さんが私に気がついた。
「あ、千鶴ちゃん、いいとこに」
「沖田さんと原田さん。どうかしたんですか?」
「うん。今から左之さんの部屋でAV見るんだけど来る?」
「は!?」
ニコッと笑いながら聞いてはいけない様な事を言う沖田さん。
その沖田さんの頭をバシッと音を立てて原田さんが叩いた。
「馬鹿言ってんじゃねぇよ!千鶴、違うからな。俺がDVDを借りてきたんだが、総司も見てぇって言うもんでよ」
「でもDVDってそっち系じゃ…」
「さっき見逃した映画だって言っただろうが!!」
ケラケラ笑いながらからかう沖田さんと、なぜか必死に弁解する原田さん。
「……たく。なんなら千鶴も一緒に見るか?」
溜息混じりに疲れたような顔だったが、原田さんは私も誘ってくれた。
でも……映画ってそっち系じゃ…
いや、そっち系と言うのは沖田さんが言うようなそっちじゃなく!
………極道系なんじゃないか。と言うこと。
流石に血だらけのグロい映画は遠慮したい。
すると、そんな私の葛藤を読んだのか沖田さんが某レンタルショップの袋を原田さんから取り上げて中を探りながら……
「でもさ、千鶴ちゃんが見れるような映画あるの?」
と、聞いてくれた。
さっきとんでもない冗談で誘った人とは思えない。
「あるぜ。もともと千鶴を誘おうと思ってたしな」
だから安心しろ。と頭を撫でる原田さん。
どうやら私の不安は完全に顔に出ていたらしい。
「す、すみません……」
「謝るこたねぇって。ちゃんと千鶴が好きそうなの選んできたからな」
と、自信ありげな原田さんだったが……
「……ねぇ、左之さん。もしかしなくてもこれとか言わないよね?」
沖田さんが袋から取り出したのは……
「それなら千鶴も見れるだろ?」
崖の上の○ニョ
「あ……はい…」
「……左之さん、これは流石に千鶴ちゃんを子ども扱しすぎじゃない?」
「え…?」
そして、上映会は始まった………
戻る
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日常の一コマ的な(極道関係ねぇな)
上映中の三人は皆さまの想像で(一任せ)
ちなみに
ポ○ョ意外は千鶴の予想どうり、グロい系。
あっち系は借りなくても女に不自由はしてないだろお前等(偏見)
私事ですが、上記映画は友人2人と見に行きました。
メチャクチャユルイ映画だったけど楽しかったですよ。(いい年した女三人でポニ○…と言う点が(笑))