「おかえり」
「ただいま帰りました。いつもすみません……」
「いいってことよ。それに謝るならこっちの方だ。不自由で悪いな……たまにはダチと遊びたいだろうに」
「いいんです!学校に行かせてもらっているだけで感謝してるんです!」
「いい子だな。千鶴は……よし。折角だ。この前のドライブの続きに行くか?」
「えっ…いいんですか!?」
「おう。ついでに甘いもんでも奢ってやるよ」
そう言って彼はニコッと笑った。
〜4〜
原田左之助さん。
新選組のメンバーの一人で、何でもどんな機械でも運転できるすごい人らしい。
そんな彼の車で毎日学校へ送り迎えしてもらっている私はかなり贅沢なのでは……
「んで、何が食いたいんだ?」
「えっ…ホントにいいんですか?」
「遠慮は無用」
前を向いたまま話す彼。
いつ見ても運転姿がきまっている。
「えっと……じゃあ…原田さんは何がお好きですか?」
「俺の好みじゃなくてだな…」
「いえ、私甘いものは大抵好きなんで、それなら原田さんも一緒に食べれる物がいいな…と」
眉を寄せる彼に慌てて首を振りながら説明する。
「そうだなぁ…俺は甘すぎるのはちょっとな」
確かにそんなイメージがある。
甘党と言うより辛党の方がピンと来るような……
「じゃあ、お団子とかどうですか?」
「団子って…ホントにそれでいいのかよ。千鶴は」
「はい!それに皆さんにお土産も買って帰ったら喜んでくれるかも知れません!」
たぶん平助君や沖田さんあたりは好きそうだな…とか考えて。
「皆に…ね」
「あ…すみません!お土産代はちゃんと私が!」
そう言うと、苦笑して、
「心配すんな。お前を連れ出した詫びに俺が持ってくから」
結局、全部原田さん持ちとなってしまった……
「昨日はありがとうございました!」
「おう。またどこか連れてってやるからな」
「はい!」
ちなみに
「左之さんが一番千鶴と仲いいよな」
「そうだよねぇ…車くらい僕だって運転できるのに」
「お前じゃ学校に間に合わねぇどころかすぐサボらせるだろうが!」
「それに総司の運転じゃ千鶴が可哀想だな」
「それ、どういう意味?なんなら平助…乗せてあげようか?」
「マジ勘弁!!」
「逃がさないよ?」
「たく……これだから任せられねぇんだよ」
「副長……」
「なんだ、斎藤」
「俺も免許あるんですが」
「………その辺の事情は書いてる奴に言え…」
もどる
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だって左之さんが目立たなくなっちゃうから……
私の好きランキングは、
1位沖田:斎藤(同表…と言うか…甲乙つけがたい…)
3位土方
4位平助
5位左之
なんだよ……気を抜いたらいなくなる……
しかもしゃべり方が左之さんと新ぱっつあんが被るから書きにくい書きにくい!!
左之さんは…とりあえず良きお兄ちゃん的な感じで……ね?(聞くな)
でも短いな……